【sample】ファンタジーRPG系のとある1シーンの会話

○登場人物
【名前】…主人公
フレア…【名前】と旅をする仲間
ライナー…小さな街の権力者で腕っ節が強く、街の警備代として法外な対価を住民から巻き上げている。
女…ライナーに教われている17,8歳の華奢な女性。

○主なあらすじ
魔物を討伐すべく旅を続ける2人は、
『人食い鬼』が出ると噂される小さな街を訪れた。
街は強欲な権力者が支配しており、住民が稼いだ賃金を
「街の用心棒」として巻き上げているようだった。
街へ到着後、権力者が女に乱暴をしようとしていたので、
間一髪で助けに入ろうとする。
噂の内容からその権力者が「人食い鬼」だと思っていたが、
実は人食い鬼は教われている女の方であり、あっという間に権力者を連れ去る。
その後、人食い鬼を追って、街外れの洞窟へ移動する。

///約50カット///

@背景:街の中
//右側にライナー、左側に女を表示
女「ちょ……ちょっと、困ります!」
男「おいおい、うるさいねーちゃんだな!」

街中で怒鳴り合う声が聞こえる。

//モブはテキストonly or 立ち絵あれば入場
痩せた男「うわ…ライナー様のお出ましだ…」
店番の女「あの娘、かわいそうに……」
痩せた男「関わらない方が…俺は」

//フレア、入場
フレア「【名前】、あの娘、変な男に絡まれてる!助けなきゃっ」
店番の女「やめておきな、ライナー様はこの街一体を取り仕切ってる」
店番の女「逆らえば、この街では生きていけなくなるよ」
フレア「でも…!」

選択肢ここから
助けよう!
そっとしておこう……

選択肢//助けよう!
フレア「【名前】!おんなじ気持ちだよっ、行こう!」
店番の女「アンタら…、あたしは忠告したよ!」

選択肢//そっとしておこう……
フレア「えぇ!?こんな場面で助けないとか【名前】、何様!?」
フレア「勇者たるもの、困った人は放っておけないって、行くよっ!」

合流//

ライナー「おい、姉ちゃん。この街で俺に逆らうってことは…」
ライナー「それなりの覚悟はできてんだろうなぁ?」
女「ひっ、顔を近づけないで!知らないわよ、離して!」

無骨な男の指が女の顎を掴んだ瞬間――

フレア「待ちなさーーい!」
ライナー「あぁ?お嬢ちゃん、なんか用か?」
フレア「その手を離しなさい!怖がっているじゃないの!」
ライナー「おいおい…今日は女の子に縁がある日のようだなぁ…」
ライナー「へへ、どいつもこいつもかわいがってやるよ…!」
フレア「話し合いの余地なし!【名前】、行くわよ!」

フレアが攻撃魔術を詠唱しはじめた。その時、

ブワァァア……ザン!!!

ごとり。と音を立てて、無骨な腕が地面に転がった。

ライナー「え…?」

詠唱を中断したフレアの顔が引きつる。
フレア「私、まだ…魔法撃ってない…」
女「……」

女の指先の周辺には、魔法の発動後に現れる詠唱文字が漂っていた。

女「おい、そこの女。私の獲物の邪魔をしないでくれる?」
女「イキのいい男が手に入ったから、とってもおいしそうな……」
女「久しぶりの食事にありつけそうだったのに、困っちゃうわ」

ライナー「ひっ……腕がぁぁ!!!」
女「うるさいなー、もう。」

ズガッ

女は男の首元を打撃し、意識を失わせると

女「ふふふ、勘違いも甚だしいわ。」
女「こいつは今日のディナーよ、じゃあね。」
フレア「ま、待ちなさい!!」

//女、フェードアウトで退場
//フレア、画面中央に

フレア「なんてこと…」
フレア「まさか女の子が、人食い鬼だったなんて……」
フレア「【名前】、人食い鬼は外れの洞窟に住んでいるはず。
フレア「今なら間に合うわ。急ぐわよ!」

//end


よくある設定の悪い大柄の男が犯人ってのも王道パターンでありですが、
あえてか弱そうな女の子を犯人にして驚きを与えるようにしてみました。

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