こんにちは、愛媛県新居浜市でWEB制作やホームページ制作もやっていますが本職は企画職な柳川です。
今日は昨日公開した「お名前.comとロリポップサーバーとGoogleAppsって併用できるの?」の記事から
お名前.comで取得したドメインにWEBサイトはロリポップで構築して、さらにメールはGoogleAppsを利用する合わせ技な運用方法を実現しようと四苦八苦しました。
が、本日無事に解決したので、自身の備忘録と後に悩んでしまった人のために本記事を残します。
■今回実現したいこと
おさらいになりますが、以下のケースでのWEBサイト制作ではどうやってネームサーバーを設定すればよいのでしょうか?
- ドメイン取得,管理は【お名前.com】
- WEBサイト用データの更新は【ロリポップ】
- メールのやり取り等のサーバーは【GoogleApps】
上記条件下でそれぞれ管理会社違うけど、構築&設定できるの?
とまず疑問に感じました。
■組み合わせでよくあるケース
- ドメイン取得,管理は【お名前.com】
- WEBサイト用データ/メールは【ロリポップ】
ミカンワークスでもよく上記の方法でサイト構築しています。
なぜかって?
いろいろ理由はありますが、一番大きいのは自分が慣れているから(+なんかあった時の対策が早いから)です。
■基本的な手順
わかりやすいように、先ほど挙げた【複合型パターン】と【お名前ロリポップパターン】に分けて手順を紹介します。
【お名前ロリポップパターンの場合】
- 【お名前.com】の管理画面にアクセスする
- お名前.comのネームサーバーを【ロリポップ】に変更します(反映されるまで待機)
- 【ロリポップ】の管理画面にアクセスし「独自ドメインの設定」を行う
- 言われるがままにはいを押す
- 終了。お疲れ様でしたァ!
です。この辺りは公式サポートでも対応方法が厚く紹介されていますし、
おそらく言われるままにすればサーバーなんのこっちゃって人もできるはず。
【複合型パターンの場合】
- 【ロリポップ】登録時に作られたロリポップのドメインのIPを調べる(Aレコードを登録するために)
- 【GoogleApps】の設定を行う。お名前.comで取得したドメインを登録&設定する(そしてMXレコードをメモる)
- 【お名前.com】ドメイン管理画面に入り、「ドメイン設定」から「DNS関連機能の設定」を選ぶ
- 対象のドメインにチェックして次へ→「DNSレコード設定を利用する」へ
- DNSレコード設定でMXレコードとAレコードを入力する(ドメインの所有権確認用にTXTを書く人もいるかも)
- チェックボックスで「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」にチェックを入れる(ネームサーバーを指定してるよ)
- しばらく精神と時の間で心を落ち着かせる
- 【ロリポップ】管理画面に入り、独自ドメイン設定をする。お名前.comで取得したドメインを入力しチェックし、設定が出てきたらOKを押す。そして待つ
- 終了。お疲れ様でしたァ!
です。この設定での大きな肝だったのは「ネームサーバーはお名前.com」「VALUEに入力するAレコードのドメイン」「ホスト名」でした。
■サイト表示しない!メール届かない!となったら
まずは落ち着きましょう。大丈夫です。死にぁしません。
ひとつずつ、私がつまづいた部分を紹介するので、解決していきませう。
(1)ネームサーバーをお名前.comからロリポップに変更した
→さらに、GoogleAppも利用できなくなった。
少しサーバーのつくりとか考えたらわかることなのに、無心で作業したらハマりました。ぐはっ
GoogleAppsはお名前.comのネームサーバーを見ている
そのため、いきなりロリポップのネームサーバーにドメインが紐づけられるとGoogleAppsさんが「え?ロリポップ?誰それ?知らんし!」となりましてメールが不通になります。
【お名前ロリポップパターン】は、他にお名前ネームサーバーをみているものがいませんので、えいや!とネームサーバーをロリポップに向かせてもなんの支障もないわけです。
複合型パターンでは、ネームサーバーはお名前.comのものを利用する。です。
すでにロリポップのネームサーバーに変更してしまった人は、【お名前.com】の初期設定に戻しましょう。
これでおそらく初期のお名前.comのネームサーバーに戻った筈です。
(2)Aレコードのホスト名の入力を誤っていた
私が1日ほど試行錯誤してた大きな要因です。解決の直前まで、これに気づきませんでした。
基本的に空白でよいのですが、私の場合何を血迷ったか
「ロリポップで借りたサーバーのドメイン(●●●.moo.jpや●●●.lolipop.jpとか).■■■.jp」を追加入力していました。
(誤) | → | (正) |
【●●●.lolipoop.jp】.■■■.jp | 【】■■■.jp (空欄が正解) |
今思い返せば、Aレコードで入力するIPのドメイン名は「独自ドメインではなくロリポップドメインのIP!」というのが強く頭に残っていました。そのせいで、ホスト名すらもロリポップドメインを入力してしまうという恥ずかしいミスでした。あばば。
(例)
取得した独自ドメイン(お名前.com) | mikanworks.jp |
レンタルサーバー側のドメイン(ロリポップ) | hogehoge.moo.jp |
↓
【お名前.com】ドメインナビでの入力例
ホスト名 | (空欄のまま)mikanworks.jp |
TTL | (初期値のまま)※ざっくりいうと、データの寿命となる時間の長さを表すもの。 |
TYPE | A |
VALUE | 111.111.111.1111みたいなの (hogehoge.moo.jpのIPアドレス) |
です。
あとは、優先云々は無視でOK。
あ、GoogleAppsの設定は優先設定も要確認で。
最後にネームサーバーの変更にチェックを入れのをお忘れなく。です。
■Aレコードに入力するレコードってなんだよ!
IPっていってよ!わかりにくいよ! ですよね。こういうものがあってだな。
https://www.cman.jp/network/support/ip.html
こんな感じで順番にやれば、レンタルサーバーのドメインのIPが調べられるよ!
注意点は検索する際は【独自ドメイン】じゃなくて、【管理するレンタルサーバーのドメイン】だよってこと。
■最大72時間ってなんだよ!そんなに待てないよ!
ですよね。私もそうです。ただでさえメールが使えなくなったり先方に迷惑かけているんじゃないかとヒヤヒヤする気持ちで心がいっぱいになりますよね。
今のドメインの設定状況が見れるものがあってだな。
https://www.makko.biz/nslookup/
結果画面だけ表示させているんですが、
今そのドメインのネームサーバーはどこか、
どんなレコード持ってるのかが観れますよ。
ちなみに、【お名前ロリポップ】パターンだとこんな感じ。
です。ガツっとロリポップに設定が向いているのを知りました。
ちなみに、もしもWEBサイトをお名前.comのレンタルサーバーにさせる場合はGoogleAppsのレコード記述場所が異なるので要注意。
具体的にはお名前.comもサーバーナビと呼ばれる管理ページにログインし、サーバー自体のコントロールパネルからGoogleAppsのMXレコード等を入力する必要があるってばよ。
その辺の話を説明すると長くなるので割愛します。(キリッ
■まとめ
お名前.comで取得したドメインをロリポップのレンタルサーバーでサイト運営はするんだけど、GoogleAppsでメールも利用したい場合は、
- ネームサーバーは【お名前.com】のものを利用する
- お名前.comの管理画面で【GoogleAppsのMXレコード】と【ロリポップのAレコード】を設定する
- お名前.comの管理画面でレコード変更の設定をする際は【ネームサーバーを変更する】にチェックを入れるのを忘れない
です。
万一、ロリポップのネームサーバーにした場合は、GoogleAppsがエラー吐き出してメールが死ぬので初期設定に戻す〜等でネームサーバーをお名前.comのものに再設定しましょう。
■参考にさせていただいた記事とか
前回も紹介しましたが、改めて以下の記事とお名前.comの電話サポートの窓口の方、そしてロリポップの電話サポート&チャットサポートの皆さまに本当に感謝しています。
・お名前.comとロリポップとGoogle Appsで格安サーバ構築
・お名前.comとロリポップとGoogle Appsでサーバ構築する場合の注意点
・お名前.comのドメイン&ロリポップのサーバーでGoogleAppsを使う
ありがとうございました。