取材を終えた四国在住フリーランスがテレビ番組で放送されなかった闇を語ってみた

4月25日(火)、18:15〜あいテレビで放送されたNEWSキャッチあいはご覧いただけましたでしょうか?

 

テレビ放送後に「柳川あこ」の名前で検索し、この記事を読んでいる方もいるかもしれません。
初めまして、ようこそミカンワークスのサイトにおいでくださいました。

ミカンワークスでは、ライティング(文章制作)&ゲーム&WEB制作の仕事を愛媛県新居浜市でフリーランスという立場から仕事をいただいているたった1人の個人事業主です。オンリーロンリーグローリー。
Mikan Worksではいつでも取材を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

 

あいテレビさんからご連絡いただいた時は、ちょうどパソコン前で作業していたので、メール受信から約1時間で初回返信ができました(ドヤ!)

 

フリーランスって、憧れる?

正直、みかん以外に印象がなかった愛媛県。
1年後、まさか自分が愛媛県で働いて、しかもテレビの取材依頼の連絡を受けるなんて思ってもみませんでした。

ニュース番組内で特集企画ということもあり、とても短い放送時間でしたが、
それでもパソコン触る系フリーランスという生き物をリアルガチで見た視聴者の方も多いのではないでしょうか。

私自身、他のフリーランスで働いている方の働き方を知りません。
そういえばフリーランスで働くワーカーのことを、フリーランサーと呼ぶみたいですね。
槍使い系か。突のパラメーターが高そうだな。

 

制作会社の委託なども多く、なかなか自分の名前が表立って活動できるフリーランスは本当にひと握りだと思います。

でもそれは、どこの業界であろうと同じことですからね。

WEB業界やゲーム業界だからって特別なことは何もありません。

 

さて、質問です。
何もかもが”自由”な「フリーランス」。

政府が提唱している”働き方改革”の中のひとつとして、フリーランスという働き方にスポットライトが当たりつつあります。
憧れましたか? 羨ましいな、いいなあと思いましたか?

 

1日のスケジュールは自分で組み立てる

確かに、1日が有効活用されているのは確かです。

朝、夫を送り出し、洗濯機を回したら少し作業をして、終われば作業中断し、洗濯物をベランダに干す。

その後銀行の用事などがあれば15時までに窓口を訪問し、終わればふらふらと自宅に帰り、作業を再開。

心が荒みそうになれば散歩にでかけ、道行く幼稚園児や中学生に「こんにちはー!」と挨拶される。

散歩から戻ったら、またせっせと作業を進める。

そして、夫が帰ってくれば晩ご飯。

 

ご飯の準備をしながらスキマ時間に作業することもあれば、案件がフィーバーしている時は夫が料理を作ってくれています。夕食後もカタカタしている時もあります。

家にいるからといって、家事を全部しなければいけないということもなく、お互いがやれる時にあえて言わずともやる感じで、フリーランス生活を1年間続けてきました。

 

いつも、心のどっかに、闇がある。

私の場合。
仕事がむこう数ヶ月は埋まっていないと不安です。

100%埋まりではなく、急な案件も受けれるように、ある程度余力を残した状態で。

 

しかしながら、実際は1ヶ月ごとの仕事を前月に依頼を受けたり、差し込みで対応する案件があったり、臨機応変さと自分自身の仕事管理をこなさなければなりません。

時にはクライアントと値段交渉をする必要もありますし、契約書の内容も読んで理解しなければなりません。
税金や健康保険、年金と今までサラリーマン(サラリーレディ)、会社員時代には勝手に天引きされていた費用も理解して上手く資金繰りをする必要があれば、経理担当者なんておらず自分自身で帳簿をつけます。

帳簿のつけ方も、節税対策も、仕事管理も、営業も、誰も助けてはくれません。
(モチロンお金を払えば、助けてくれるサービスもあるけれど)

言葉に表せられない孤独感と逼迫感がずっと、背中から10cmほど離れたところに何かを言うわけでもなく、すぅーっと待機している。

そんな気分と戦い続けなければなりません。あくまでも、私の場合。

 

来月の仕事、1件吹き飛ぶ。どうしよう。

継続して仕事をもらうことが、こんなに有難いものかと痛感します。

 

例えば、今月度の実情をありのままお伝えすると、毎月お仕事をいただいていた案件が、来月は先方の事情により発注に至りませんでした。完全なるロストです。

さらに、営業して取れそうな案件もポシャりました。こちらの案件は様々な事情があったので仕方ない&よくあることなので、ノンプロブレムです。

 

また新しい仕事をとってくるか、案件の種まきをするのか、早々に対応しなくならないといけません。

 

こういうことは、フリーランスでは当たり前&日常茶飯事のようです。

1年やってきて、継続していた仕事がいったんひと段落するケースは、これで5件目です。
先方とトラブルがあった〜、納品に問題があった等ではなく、

 

  • 先方の求めている物量が一通り揃った
  • 予定していた営業が取れずに、私の方まで回ってこなかった
  • 制作フローの変更により、東京で打ち合わせを行う必要が出てきた
    etc.

 

幸いなことに個人事業主として仕事をしてきた1年間で揉めたケースは1件もありませんでした。
お互い、困ったことやりづらい部分は正直に言い合って、両者が最適な着地を探すように進める&そもそもそういう関係が構築できるようなコミュニケーションを心がけてきたのが功を奏したのかも知れません。

心は穏やかに案件に集中して作業できたのですが、その他にもいろいろな困ったことはありました。

 

入金先の口座をお知らせして、OJTも終わり、いざ本格的に依頼を進める段階でクライアントから連絡が途絶えてしまうこともありました。(これは他案件を断って受けて段取りしていたものだったので、相当辛かった

それでも追撃して何かをするとか、しぶとく連絡するとか、そんなことはもうしません。
何回かあると、「あぁ、またか……」という気持ちになります。

 

ということで、本記事を投稿した現時点で5月の収入がストレートに減ったことを本記事をご覧の皆さまにお知らせします。

 

取材で数時間拘束を受けても無償で柳川にギャランティは1円も入ってきません。既に受けている仕事の納期は伸びませんし、収入を補填してくれるサービスにも加入していません。

減った収入は、自分で取り戻さねばいけません。
悲しいかな、これも自由で、自分次第です。

 

フリーランスの立場は、弱いと感じる

知名度抜群の人や既に売れまくっている人を除いて、制作会社の下請けをやっているフリーランスは立場的に弱くなりがちだと思ってます。

クライアントのいうことも、それを窓口として受けている制作会社のいうことも。お客さんのことも

私の場合、会社員時代にはフリーランスorパートナー会社へ発注する側の仕事も経験していたので、予算や納期の交渉ごとなどはよく生じていました。

 

なので、特に交渉されることに対しても、自分がすることに対しても何ら抵抗感はありません。

が、やっぱり先行きが見えない分、目の前の仕事をとりあえず受けて現金を手にしたい気持ちはヒョコっと顔を出してきます。

 

将来がわからないのは、みんな一緒

じゃー、会社員の人は安泰なのかい? って聞かれると、個人的には”そうでもないんじゃね”と考えています。

 

大きな企業も小さな企業も、毎年新しく設立されては倒産し、減った収益を補うためにor現状維持のために深夜残業に励むサラリーマンもいます。

 

ただ、フリーランスにはなかなか手が届かない福利厚生や、同じ釜の飯を食う感を味わえるのは企業ならでは。

 

フリーランスって、自由だけじゃないよ。

フリーランス=自由だけではない、ということをどうか知ってほしかったのです。

もちろん、自分の生活スタイルにあわせて作業時間を選べるので、会社員時代と比べて融通は効くようになりました。

 

一方で、毎日顔を合わして食事に行く同僚も、有給も、賞与も。いろいろなものが無くなりました。

結局のところ、すべて自分次第なので大事にしたいことを見失うと、フリーランスでご飯を食べていくのは少ししんどいと思います。

 

記者の方にはお話しましたが、私は1度、フリーランスで生計を立てようとして失敗しています。

なので、厳密にいうと個人事業主として、フリーランスとして仕事をしているのは今回は2回目です。

 

反省点や改善し、捌き切れる仕事量を常に気にしながら、日夜仕事を探し回ってます。

取り過ぎてもダメ、なさすぎてもダメ、常にいい塩梅を見極めて仕事と生活のコントロールすることが、フリーランスでの働き方なんだなと実感しています。

 

気づけば4000文字に近い長文記事となってしまいましたが、テレビ番組で放送されなかったフリーランスの闇をしっかりと伝えておきたいなと感じ、行き場のなくなった思いを本記事に託します。

 

ありがとうございました。
そして今後とも、ひとりぼっちのフリーランサー柳川を、どぜうよろしくお願いします。

(取材・仕事・メッセージ、いつでもウェルカムですお!)

ミカンワークスへの問い合わせページへ移動する。

 

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